計装Cube4 関連文献
食品工場におけるリモート保守・異常診断へのデータ活用

サントリー 今井 憲
2002年6月

キーワード「リモート/保全(メンテナンス)/事例」

1.はじめに

1)木曽川工場の紹介

1968年に中京地区を中心とし,関東・関西への供給もする洋酒瓶詰工場として愛知県犬山市で操業を開始した。その後,製造品目・製造工程・製造設備に対するさまざまな変化に対応してきたが,1995年に実施した増設工事の結果,年間製造量は7百万ケース/年から14百万ケース/年(1ケースは24本あるいは30本)となり,カクテルバーを中心とした低アルコール飲料やボス・ウーロン茶・CCレモンといったノンアルコール飲料の製造も行う多品種量産工場となった。また1998年には,ワイン販売の好調なことを受けてワイン製造工程の増設を開始するという具合に,時代の変化に対応してその役割を変えている。(図1)

(2)プラント安定操業の必要性の増大

1995年の増設時に製造形態を連続生産とし,土・日も含めた24時間連続生産工場へ変身した。この時点で4つのチームがシフトを組み,交代で連続して設備の運転・管理を行うという,従来なかった勤務形態に変化した。原材料は一連の工程を自動で連続して流れ,原料の処理から缶に詰められた製品ができあがるまでの全工程は数時間を要するが,新しい設備はほとんどが自動化されており,システム制御が行われている。

この間,途中の工程が1ヵ所でも故障で機能しなくなると全体が止まることとなる。製品の製造計画においては異なる品目の連続生産が計画されているので,設備故障等で工程がストップした場合,従来のように時間を延長して製造し直す,ということができず需給計画への影響が大きい。 24時間連続で工程が動くということは,年間の設備稼働時間が従来に比べて約3倍になる。すなわち設備の寿命が早く来るということでもある。また,新しい設備は従来に比べて高度化・複雑化してきており,従来の保全方法では対応しきれない部分が出てきている。

以上の理由で設備の故障を防ぐための保全および設備管理の方法を見直す必要が出てきた。

関連おすすめページ

このコンテンツの全文を閲覧するには会員登録が必要です。
未ログインの方は画面右上部の「全文を読む」というテキストをクリック後表示されるログイン画面にIDとパスワードを入力してください。既にログインされてる方は画面右上部の「全文を読む」というテキストをクリックすると全文表示画面に移動します。
会員登録がまだの方はこちらから会員登録をしていただけます