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物流作業をサポートする構内位置認識システム

アイオイ・システム 多田 潔
2003年8月

キーワード「作業支援/ID」

1.構内位置認識システムとは

構内位置認識システム(WPS:Warehouse Positioning System)は,地上を移動する自動車などの移動体の位置を認識するシステム(GPS:Global Positioning System)と同様に,工場や倉庫などの建屋内(構内)を移動するフォークリフト,カート,コンテナ,作業者などの移動体の位置を実時間的に正確に把握するための自動認識システムのことであり,バーコードやRF-IDを使わずに自動的に位置を認識し追尾することができるシステムである(図1)。

弊社はAI-NETシステム(省配線ネットワークシステム)やDPS(デジタルピッキングシステム)で物流業界において実績があるが,位置自動認識システムでも今回初めてペーパーレス作業支援システムの一環として汎用のデバイスを開発したことになる。また,弊社は世界に先駆けて2線式省配線ネットワークシステムのワンチップ・デバイス(AI-NETチップ)を開発したデバイスメーカでもあり,この省配線ネットワークシステムはWPSにも活用されている。

構内位置認識システムとしては,レーザ光を利用したレーザガイド方式や力学系を利用したジャイロ方式がすでに実用化されているが,弊社が開発したWPSは超音波を利用した点に大きな優位性を持っている。レーザ方式もジャイロ方式も位置精度を正確に計測することはできるが,フレキシビリティに欠け,また超精密機械としてのレーザ測距装置やジャイロ自体の価格が高いために,一部AGVなどの自動搬送機器の制御には利用されているが,一般には人間作業系ではほとんど普及していないのが現実である。

弊社製WPSは,人間作業系の支援システムの一つとして位置づけることができ,作業者の生産性と作業精度を向上する手段として,すでにフォークリフト・オペレータの作業支援システムとして実用化され,自動販売機のメーカや食品卸業などの物流支援システムとして採用されている。

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