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汎用グラフィックツール(Visio)を使った設備保全報告書作成システム
2005年5月
キーワード「情報連携/電子化/画像取込」
1.はじめに
多くの設備を保有しているプラントでは,より効率的かつ見える設備保全管理を実現する仕組み作りが必要となる。そのためには情報の活かし方を工夫することも重要となっている。日常の保全,定期補修,予防保全などの業務で作成される作業報告や補修報告などの報告書は,プラントを長期に渡って安全かつ安定に稼動するために有益な情報を含んでおり,この情報を集計・解析すれば予防保全や保全計画作成などに役立つものとなる。また,これらの報告書は,プラント設計や機器購入など,プラント操業に関わる他の業務にも役立つ情報も含んでおり,設備保全のノウハウや故障発生などの情報共有を十分に行って,操業に関わる多くの人とレビューを実行できる仕組みが求められる。
しかし,設備保全業務の現場では,これらの報告書に含まれる情報が十分に活かされていないことがある。設備保全の作業記録は,設計図面や配管図面などを利用し,写真や手書きの説明などが入った「紙」に残されている場合が多く,貴重な情報はバインダに綴じられたまま棚に保管されることが多いためである。また,紙で記録されているために,週報や月報を作る集計作業に手間がかかり,本来行うべき対策検討や再発防止対策などを十分に行えずに後追いの対応になっていることがある。
このような管理の現状を改善するために,報告書のテンプレートを標準化して電子ファイルで管理を行い,集計や情報共有を効率化することで,生産性の向上が図られるだけでなく,情報の再利用によるノウハウの伝承を実現することができると考えられる。
汎用グラフィックツールである「Visio」は,設備図面,配管図等を利用する業務で既に活かされており,これらの機能を報告書作成に利用することができる。既に設備保全業務における報告書作成や文書管理の効率化を実現している例があり,本稿では,このVisioを使った設備保全報告書作成の仕組みについて紹介する。
