計装Cube10 関連文献
予知保全の導入によるバルブのメンテナンスコスト削減
−インテリジェントポジショナを用いたバルブ診断の活用−
日本フイツシヤ 風間 薫
2004年5月
2004年5月
キーワード「オンライン診断/モニタリング/TCO」
1.はじめに
Fisherは1880年創業から約120年,バルブ製造を中心に歴史を刻んできた。一言で120年といっても,さまざまな変化の中を歩んできたわけだが,ここ10年間の変化は120年の中で最も大きいものだったのではないかと考える。そもそもコントロールバルブは,重厚で機械的なイメージが強い。しかし,近年,IC(集積回路)技術の進歩により,この「機械的な」分野においてもICとの融合が図られるようになった。インテリジェントポジショナの登場である。
ポジショナは従来,信号を受け,その指示に従って,文字通りバルブのポジショニングをするものだが,ICを搭載することによりさまざまな付加価値を見出すことに成功した。おおまかに言うと,1つが不感帯をなくすことによる制御性の改善であり,もう1つがインテリジェント機能を用いたバルブの診断によるメンテナンスコスト削減である。ここでは,後者について述べることとする。
