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フィールドバスからみた保全業務の効率改善とシステムビジョン
日本製紙 瀬戸口 賢一
2005年5月
2005年5月
キーワード「小人化/保全/ユーザ知見」
1.はじめに
紙パルプ産業は,100年以上も前に製造技術を確立(工業計器がなくとも優れた紙を造るため,機械設備の熟成化と職人を育む)した農耕的産業(植林→端材のチップ化・古紙回収→パルプ→紙→回収・燃焼→灰・土)と自己分析している。現在国内外の脅威にさらされ,生き残りを掛けた競争力強化(統廃合・合理化・生産性向上・環境対策・他)や顧客に愛される品質向上(クレームゼロ・新製品開発・意識改革・他)に努めているが,さらなるアジアの脅威を払拭するべく極限域の部門を含め,もう一段進めた合理化の達成が求められている。他産業と違いOA・FA化の研究が遅れているため,職人技に頼る部分が多く「誰もが業務の意義を把握し,着実に運用できる企業体質の確立」が急務と考えている。
その解決の糸口として,弊社では2極の性格(ホスト=DCS vs PC)を持つフィールドバスを本格プラント(伏木・勇払工場)で稼働させた。いまだに未知の領域(紙パ初採用,PC方式は世界初の立上げ,国内最大級)から脱しておらず,将来に託す現在進行形の試みを多く実施している状況にあるが,今日までいくつかの知見を得ているので,本稿では一つの経験を踏まえた入口の段階で提言したい。
