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XMLはPA/FAの統合化・分散化にどう寄与するのか
製造業XML推進協議会/東京大学大学院 新 誠 一
2003年07月
2003年07月
キーワード「文書連携/XML/疎結合」
1.はじめに
20世紀後半の大量生産と自動化の流れの中,PID制御を中心とするPAとリレー制御を中心とするFAは別なものとして成長してきた。しかしながら,21世紀を迎えて両者は融合を進めている。その一つの要因は,PAの守護神であるDCSがFAの守護神であるPLCの機能を取り込み始めたこと,およびPLCがDCSの機能を取り込み始めたことによる。特にダウンサイジングの流れは,DCSの領域に対するPLCの侵食という形で融合を顕在化している1)。
もう一つの要因は,情報共有範囲の拡大である。これは,生産システムにおける情報技術の利用が盛んになるにしたがって,製造機器レベルからライン,そして工場内,さらに工場や企業連携と情報共有の範囲が広がっている。実は,一つの製品でも,PA的な連続生産の工程とパッケージングなどのFA的な工程がある。それらの生産情報を共有して,変量変種生産を行うためにはPAとFAの融合を図らざるをえない。さらに,製造から流通,販売までを連携するSCMまで視野に入れると,生産をPAとFAの二つに分離して考えること自体が時代遅れとなってきている2)。
以上の制御要素の融合と生産システムの連携の拡大という内側と外側の二つの理由から,PAとFA,そしてバッチまでも統合化した生産システムへの脱皮が求められている(図1)。ここでは,情報共有という切り口に立って,PAとFAの統合化および分散化に文書標準であるXML3)が果たすべき役割を考えていきたい。
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